『スマグラー おまえの未来を運べ』

画像「スマグラー見てきた」とTwitterでつぶやくと「面白かったですか?」と複数の人に訊かれた。
そうだなあ。
「面白かった」とか「そうでもない」とかいい難い映画だよね。
「石井克人監督作品を知ってる」
もしくは「真鍋昌平原作のコミックを知ってる」
あるいは「タランティーノ的な映画が好き」
「バイオレンス平気」
そんな前提が必要。
「妻夫木くん好きー」ではとんでもない目に遭う(笑)。

真鍋昌平のコミック「スマグラー」を映画化。
役者への夢に挫折したフリーターの砧涼介(妻夫木聡)が罠にかかって裏社会へ放り込まれるところから始まる。
世の中にはとんでもない世界があったものだ。
覗こうにも術さえないものを、ふんだんな想像力で見せてくれるのが映画。
あまり見たくない世界だけど、手の指の隙間からこっそり覗くような好奇心を刺激するのだな。

役者名だけならカメオ的な出演も含めすごい名前が挙がっている。
そんな中、妻夫木くんという超メジャー級俳優はどん欲だ。
イメージ的には悪くなるかもしれない役に挑んでいる(それでも妻夫木であるけど)
特出すべきは殺し屋:背骨を演じる安藤政信。
久しく見ていないと思ったら、今はアジアに視野を広げ台湾を拠点に活躍しているそうだ。
鍛え研ぎ澄まされた肉体は素晴らしい。

裏社会の便利屋・山岡(松雪泰子)
運送の仕事を仕切るジョー(永瀬正敏)とジジイ(我修院達也)
そしてこの映画でもいい演技をしている満島ひかり。
また出たか(笑)という気がしないでもなかったが、今まで演じた事のないような役を演じきってるから、はやりただ者ではない。

高島兄弟の弟 政伸は『探偵はBARにいる』で怪演を見せたが、兄 政宏のそれを何倍も上回る怪演には脱帽もの。
こちらも余ほどエリートの殻を破りたいのだろうか。

ダメ男がこれほど似合う主演俳優がいるだろうかの妻夫木くんを始め、濃すぎるほどの脇もすべて素晴らしい。
「衝撃のラスト38分」がほんとに衝撃で(笑)

テーマ(テーマがあるとして)的なものは少々中途半端で「やばいものを運ぶ」の「やばさ」もイマイチな気がしないでもないけれど、まあ、いいんじゃないでしょうかの安藤政信ですよ。

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監督:石井克人
出演:妻夫木聡、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、阿部力、我修院達也、テイ龍進、島田洋八、高嶋政宏、小日向文世、松田翔太、大杉漣、寺島進
ユナイテッドシネマとしまえん

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