『ツリー・オブ・ライフ』THE TREE OF LIFE

画像TVCMや予告編だけでは「本年度のカンヌ国際映画祭のパルム・ドール授賞作品でブラッド・ピットとショーン・ペンが共演するシリアスなヒューマンドラマ」くらいにしか受け取れないけれど、テレンス・マリック監督の名前に覚えのある人は、大いなる期待と共に多少不安になると思う。
不安というのは「難解であろう」ということで、五感をクリアにして臨まなくてはならないからだ。
....なのでとても疲れる。
見ることが一種の戦いのようだ。

ストーリーは成功した実業家ジャック・オブライエン(ショーン)は人生の岐路に立ち深い喪失感の中、厳格な父(ブラピ)に反発し優しい母を愛おしむ自分の少年時代に思いをはせる、という普遍的なテーマなのだが、なにしろ親子(ブラピの息子がショーン)の確執を描くのに、宇宙の誕生から展開していくのがテレンス・マリック節。

冒頭に現れる光は何を表しているのだろう。
これはビッグバンなのか?
神なのか?

宇宙、やがて地球の誕生。
生命の出現。

(で、、、これは何?)

とにかく素晴らしい映像でそれだけでひとつの映画(アース、とか、ライフ、とか)として成立しそうな、あまりにも壮大で美しい、息を呑むような映像が目の前を流れているので、頭もフル回転させないと追いつけない。
そこに1950年代テキサスに住む家族の物語が交錯する。
どちらが主なのか従なのかもわからない。

過去から未来へと受け継がれる生命の連鎖なのか。

マリック監督の『天国の日々』もそうだった。
美しい映像に淡々としたモノローグで人間と自然との関係性を綴っていく。
詩的な映像と哲学的な視点。
『ツリー・オブ・ライフ』と重なる部分も多い。

寡作の人であり、監督本人は公の場に姿を見せない、謎めいた「孤高の作家」と言われていて、カンヌも公式会見だけでなく、授賞式にも出席しなかったという(代わりにプロデューサーでもあるブラピが補っていたらしい)
次回作もきっと数年後になるのかわからないが、とにかく見ておきたい監督ではある(疲れるけど)


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監督:テレンス・マリック
出演:ブラッド・ピット(オブライエン)、ショーン・ペン(ジャック)、ジェシカ・チャステイン(オブライエン夫人)、フィオナ・ショウ(祖母)、ハンター・マクラケン(若きジャック(長男))、ララミー・エップラー(R.L.(次男))、タイ・シェリダン(スティーヴ(三男))
ユナイテッドシネマとしまえん

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この記事へのコメント

nana
2011年08月24日 19:14
はじめまして
この映画、賛否両論あるようですね。
最初の光は 旧約聖書 創世記に出てくる天地創造を表しているのだと思います。
光よ、あれ!
という言葉が創世記1章に出てきますよね。
そして、旧約聖書のヨブ記が ストーリー全体ベースとして使われていました。
神は全てを与え全てを奪う
これは、ヨブの言葉です。
この映画のタイトル、ツリーオブライフ も創世記から取ったものと思われます。
マリック監督 哲学を学ばれていたようで 聖書にも深い関心がおありなのでしょうね。

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