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三木聡+オダギリジョー、とくればTV『時効警察』。あの笑いを再びスクリーンで、という訳ではない。もちろん端々に三木テイストが散りばめられているので、オダジョーが霧山修一朗に見えてしまわないでもない。共演者も岩松了、ふせえりばかりか、サプライズゲスト(?)も登場する。それでもいつもの三木テイスト満載の「ぬるい笑い」だけの映画ではなく、しみじみとしたハートウォームな映画だったのだ。 『インザプール』や『亀は意外と速く泳ぐ』が好きだっただけに、夏公開の『図鑑に載ってない虫』が私にはいまひとつ物足りなかった。だから『転々』は大いに期待した。 東京人には馴染みの場所を「転々」とする。井の頭公園から調布の飛行場までけっこうあるよ、この神社はどこ?新宿抜けてどっち周りで浅草へ行ったのだろう?など、映画の本筋以外の部分が楽しめるのもロードムービーの楽しさ。 アメリカンニューシネマ『スケアクロウ』を思い起こすような、冴えない男二人の“東京散歩”珍道中。 借金の返済の代わりに、借金取りの福原(三浦友和)は“なぜ”文哉(オダギリ)に奇妙な提案を持ちかけたのか?“東京散歩”の相手に“なぜ”文哉を選んだのか。 進行に合わせて色々と深読みしてみるのも楽しいし、二人の親密さが増すに連れての心の変化、小泉今日子はどこでどう登場するのかを期待して待つもよい。 こうした様々な“読み”の裏切り方、はずし方も巧い。 楽み方も多彩な“ワケあり東京散歩”なのでした。 ----------------- 監督:三木聡 出演:オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子 テアトル新宿 |
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